指宿散策記 '00.1.8〜10
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朝早いANKで鹿児島へ。
新年の早々のイベントに備え、お正月のお屠蘇もぐっとセーブし、ひたすらイメージトレーニングと神頼み。練習不足は精神力でカバーしてメンタル面では怖いものなし。意気揚々と出陣しました。
マラソン大会に行くというのに、ランニング一式、カメラフルセット、軽登山セットと毎度毎度荷物がいっぱい。心配した鹿児島お天気は、肌寒いながらもまぁまぁです。これだったら明日も大丈夫じゃないのとかなり楽観的な二人です。
ホテルに荷物を預けるやいなや、スタートの競技場一帯の下見兼散策へ。
3回目でもオリンピック並みに間が空いているので、競技場周辺も随分変わっていました。レースの受付も済ませたので、ひとまず安心して、次は自然散策です。
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菜の花マラソンビクトリーロード
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足の向くまま、道路を渡って反対側の野原に行くと、
なんとリュウキュウコスミレらしきスミレが咲き乱れ、冬を忘れた野草たちが思い思いに咲いていました。
カタバミやヘビイチゴ、ハキダメギクもかわいいこと。
そのなかで目を引いたのはピンクの花。謎のピンクの花に頭を抱えあとは、フェンスにしがみつく謎の花。南国的な蔓花は怪しく微笑みかけてくるのです。
視線を下に移すとシロバナマンテマまで花盛りです。やっぱり、南国、常春なんだ。 |
リュウキュウコスミレ(?) |
謎の花
(ウスベニニガナ)
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謎の蔓花
(サツマサンキライ) |
ハキダメギク |
ひととおり散策したら次の興味は山へ。
近くに山があると、どうしても登りたくなる二人。すぐ近くの魚見岳へと足が向かいます。
階段を一気に登ったところで、ふと上空を見上げれば、トビの大群。いっぺんに臆病者になってしまい、相棒に引き返そうと哀願する始末。しかし、却下されビビリながら頂上へ。そんな臆病者も次々に目に入る紅葉、黄葉に恐怖心は薄れて、いつしかご機嫌に。
標高215mの魚見岳ですが、眺めは抜群で、錦江湾に浮かぶ知林ヶ島がのどかです。桜やツツジ、ツバキの木々がひしめいているので、これから春にかけて、お花見には絶好の場所のようです。
夕暮れだ、早く宿の帰ろう。 |
知林ヶ島 |
紅葉 |
南国にしては冷たい雨が降り続きます。
しかし、13000人の熱気に憂鬱な気分は吹き飛んで、フルと10キロのマラソンのスタートです。
道路に溢れんばかりの長蛇の列、渋滞1キロでも、なんだか楽しい。時折吹く強風に目をしかめながらも、イチ、ニ、イチ、ニ。
温泉街が見えてきた、イチ、ニ、イチ、ニ。 宿にしている「いわさきホテル」が折り返し。 Uターンすると、今度は向かい風、何万回もイチニを重ね、ゴールの競技場へ。感激〜!
その頃、Musashiは池田湖を快走中。いくつもの起伏を越えて力走して、3時間後に帰ってきました。
二人ともコツコツ走りしか出来ないけれど、持てる力を出し切った達成感は何ものにも代え難いのです。
途中で足を止めなくてよかった....やればできるじゃない....喜びがこみ上げる....汚れた靴までが愛おしい。
一息ついたら、つぎは温泉、温泉、ビール、ビール、いざホテルへ。 |
第19回ロゴ
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昨日の雨はすっかり止んで、南国の強い日射しが差し始めました。今日は開聞岳へ向かいます。JRバスを使っての移動なので、開聞岳登山も1時間で諦め、山麓の自然公園散策を楽しむことにしました。
海が見える丘に到着。小高い展望所からは長崎鼻に続く海岸線が見え、気分爽快です。
雑然としたサボテン園の向こうにはトカラ馬が放牧されていて、のどかなものです。
あら、蝶が! 蝶のまま冬越しするんだ。
まわりの樹木も南国の木々が多く、変化に富んで、個性的。見慣れない木々なので名前も解らない。「あの木、何の木 気になる木」と歌ってごまかす二人です。見上げれば開聞岳が雄大でたのもしい。 |
トカラ馬
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もう一度、離れたところから開聞岳を見てみようとフラワーパークまでバス移動。
菜の花畑からの眺めがまたいい。これぞ薩摩富士!
近づいてみると菜の花畑に白い小花の発見し、寝転がり撮影が始まりました。
午前中いっぱい開聞岳を堪能し、偶然食べた薩摩ラーメンにも大満足して、ホテルへ。
空港バスを待つ間も、ホテル周辺の散歩を楽しむ二人にハクセキレイがさよならを言いに近づいてくれました。
思い出と感動をリュックに詰め込んで、仲良く帰途につきました。
しかし、最後に、ハプニング。帰りの飛行機が欠航。やれやれ、待つしかない。お陰で1時間半遅れの帰宅となりました。
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ハクセキレイ |
− 完 −
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