ニオウヤブマオ




ヤブマオの仲間も数種あって難しそうですが、今年はじっくり観察したいと思います。
まずは西日本の海岸に多いニオウヤブマオ。
葉がゴアゴアしていて、丸い鋸歯(小円鋸歯)が片側に30~33個ありました。
茎の先に見えているのは雌花序かな。

’21.7.17撮影 宗像市(福岡県)
 Boehmeria holosericea Blume
ニオウヤブマオ(仁王藪苧麻) / イラクサ科 ヤブマオ属 / 7~10月 / 本州~九州
海岸。高さ1.5m内外。葉は対生し、卵円形または扁円形、鋭頭または短く尾状となり、基部は円形または浅心形、縁に小円鋸歯が25~35個あり、長さ10~17cm。質厚く、両面に短毛があるが、裏面に特に多く、ビロード状となり葉脈が凸出して網状となる。葉柄は葉身の半長以下。托葉は長楕円形または披針形。雌雄同株。下方に雄花序、上方に雌花序をつける。雄花序は分枝して円錐状となるが、雌花序は多くは穂状。雄花序は球状に集まり4花被片と4雄ずいがある。球状に集まった雌花の集まりは互いに接している。 
 ニオウヤブマオ :片側で25~35個の小円鋸歯、葉が厚く、表面が波打つ。葉柄等に圧軟毛。
 ゲンカイヤブマオ :片側で25~35個の鋭鋸歯、頂頭部はやや尾状、葉の表面は平坦。葉柄等の毛は疎ら。沿海地。
 タンナヤブマオ :片側で25個以下の円鋸歯、頂頭部はやや尾状、葉柄等の毛はやや斜上。
 ケナガヤブマオ :葉は卵状披針形、頂頭部はやや尾状。葉柄などに密な毛がある。

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