Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et Shig.Suzuki
カンヒザクラ(寒緋桜)/ バラ科 サクラ属 落葉小低木 /花期1~3月 果期5~6月/台湾、中国(南部)原産 |
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沖縄では各地に植えられている。高さ5~7m。樹皮は紫褐色で横に浅く裂け、横並びの皮目がある。葉は互生、葉身は楕円形~長楕円形、長さ8~13cm、幅2~5cm。先は短く尾状に尖り、基部は円形~心形、縁には細かい鋸歯がある。両面とも無毛で、葉柄の上部に1対の蜜腺がある。葉柄は長さ約1cm。花は葉の展開前に開花し、前年枝の葉腋に1~2個下向きに咲く。花弁は緋紅色~濃紅紫色(時に淡紅紫色~白色)で満開時にも半開状態で、広楕円形~卵状楕円形、長さ約1cm、先に切れ込みがある。萼筒は鐘状筒形、紅紫色で長さ約9mm、萼裂片は花時に斜開する。花柄は長さ1~2cm。果実(核果)は卵円形~球形、長さ1.2~1.6cm、5~6月に赤熟する。多くの桜とは異なり花弁は散らず、萼のついた状態で落花する。栽培品種作出のための親としても利用されている。
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