*APG分類。従来の分類ではユリ科 |
Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
ヤブラン(藪蘭)/ *クサスギカズラ(キジカクシ)科 ヤブラン属 多年草/8~10月 /本州~沖縄 |
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山野の林下。丈夫なので、公園や庭のグランドカバーとして植えられている。草丈は30~60cm ほど。多数の葉が群がり大きな株になる。根は連珠状、葉は根生し、葉は濃緑色で線形、厚くて光沢があり、長さは30~60cm、幅は7~12mm
と細長くて、7~11本の葉脈があり、先は垂れる。株の葉の間から多数の花茎が立ち上がり、高さは30~50cmになり、花茎上に長さ8~12cmの穂状花序を形成して、多数の淡紫色の小さな花を密につけて咲かせる。花の花被片は楕円形で6枚、雄しべは6本、雌しべは1本。花柱の先端は裂けていない。秋、直径5
mmほどの球形の種子を露出して付け、光沢があって、液果のように見え、熟すと緑色から黒紫色へ変わる。 |
Liriope spicata Lour.
コヤブラン(小籔蘭)/ *クサスギカズラ(キジカクシ)科 ヤブラン属 多年草/7~9月/本州中部~琉球
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林下に生える多年草。ストロンをもつ。根の端部に楕円状肥厚がときどきある。葉は長さ25~55(~70)cm、幅4~7(~10)mm、鋭頭~鈍頭。花茎は直立、長さ10~40cm、角稜があり、基部は鱗片葉で包まれる。花序は長さ(4ー)8~15cm、側枝の長さは3mmまで、全部で20~200花以上、1つの節には2~9花をつける。苞は卵形、長さ2~6mm、膜質、先は鋭先形~尾状。花柄は長さ3~5mm、紫白色~淡ピンク紫色、上部に関節がある。花被は浅い漏斗形、長さ4~5mm、淡紫色~ピンク紫色、裂片は楕円形、長さ3.5~4.5mm。花糸と葯はともに長さ約2mm。成熟種子は球形、径5~7mm、光沢のある黒紫色。 |
Liriope minor (Maxim.) Makino
ヒメヤブラン(姫藪蘭)/ *クサスギカズラ(キジカクシ)科 ヤブラン属 多年草/ 7~9月/日本全土 |
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日当たりのよい草地や林内。草丈3.5~12(15)cm。ストロン(走出枝)を出し、丈夫な根がある。鈍頭で色は他の仲間より淡色。 葉は線形で、長さ8~40cm、幅2~3mm。 花は花茎の先に長さ0.5~5(9)cmの花序となり、やや疎らに3~17花をつける。花は漏斗形、淡紫色~ピンク色を帯びた紫色、長さ4~5.5mm、花被片は6個、楕円形で、長さ3.5~4mm。花柄は長さ2~4mm、淡紫色~帯白色、上部に関節がある。種子は液果のように見え、球形で光沢のある黒紫色、径4~5mm。
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