イヌスギナ


                               ’04.6.21撮影 温根内湿原(北海道)


画像を見直していると、あれっ! スギナの上にツクシがついている??
調べてみると関東以北にはイヌスギナという種がありました。
スギナでは、ツクシ(胞子嚢穂)と栄養茎とが別ですが、イヌスギナは胞子嚢穂と栄養茎が合体しています。



                                                                                      ’04.6.21撮影 温根内湿原(北海道)


イヌスギナは主軸のハカマの長さが 輪生した枝の基部にあるハカマの長さより長く、
スギナは主軸のハカマのほうが短いことで区別できるそうです。
また、イヌスギナはハカマの先端が黒くなるようです。

撮影した画像を拡大すると、ハカマの先は黒くなってますが、主軸も枝もハカマの長さが同じくらい、
ほんとうにイヌスギナ??
湿原に生えていて、6/21ですから、スギナではなさそうです。



                                     ’04.6.21撮影 温根内湿原(北海道)

和名について
イヌスギナ(犬杉菜)は食用にならず、利益度のないスギナの意味だそうです。
似たものにイヌトクサがありますが、こちらはトクサに似ているが、真物ではない意味だとか。

イヌスギナ(犬杉菜) / トクサ科 トクサ属 夏緑性 / 春〜秋 / 北海道〜本州(関東地方以北)
  湿地や水田付近。地下茎は地中に横にのび、黒褐色で節からは細い根を数本出す。地上茎は緑色で、胞子茎と栄養茎との
  別はなく、高さ30〜50cm、節には退化した葉(ハカマ)をつけ、その先端は尖って黒色となる。枝は節から輪生するが不規則
  であり、枝をつけないものもある。胞子嚢は春から秋まで見られるが、胞子嚢をつける茎とつけない茎とがある。 アルカロイド系
    有毒成分を含むため、家畜の誤食による中毒の被害がある。

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