オオチャルメルソウ


                ’19.4.5撮影 南阿蘇村(熊本県)



                   ’11.4.10撮影 三瀬村(佐賀県)



                     ’13.4.8撮影 篠栗町(福岡県)



                  ’19.3.17撮影 南阿蘇村(熊本県)

↑↓ 花弁は赤褐色(または淡黄緑色)、羽状に5~9裂し、
萼裂片は花時に平開し、
花柱は短く先端が2~4裂しています。


         ’11.4.10撮影 三瀬村(佐賀県)



                                 ’19.3.17撮影 南阿蘇村(熊本県)

葉は幅より縦が長い長卵形で、鋭い欠刻と鋸歯があります。
紫色を帯び、斑が入ることもあります。




左にオオチャルメルソウと右にコチャルメルソウが陣取っています。
ここではコチャルメルソウより遅れて咲き始めるオオチャルメルのほうが形勢不利かな。



従来九州に分布するトサノチャルメルソウとされてきたものであるが、
遺伝的には全く異なっているため、別種と考えられている。
和名はクマチャルメルソウとつけられているようですが、ylistに学名がありません。
形態的にはトサノチャルメルソウに酷似するが、より小型であり、また托葉の形態が異なるそうです。
葉がオオチャルメルソウと似ているので、みんなオオチャルメルソウと見なしていたかも。

 Mitella japonica Maxim.
オオチャルメルソウ(大哨吶草)/ ユキノシタ科 チャルメルソウ属 多年草/4~5月/紀伊半島以西~九州
山地の渓流沿いの林下。葉身は長卵形~長三角状卵形で、ふつう浅く5裂し、縁にはふぞろいの鋸歯があり、基部は心形、先端は鋭形、長さ1~10cm、幅1~8cm、裏面はときに紅紫色を帯び、両面に長毛および短腺毛を生じる。葉柄は長さ3~15cmで、短腺毛を密生し、長毛も混じる。托葉は左右に分かれ、縁には縁毛がある。雌性両全性異株。花茎は高さ20~35cmで、短腺毛がある。花柄は長さ1~4mmで、微腺毛を有する。萼筒は浅い倒円錐形、萼裂片は広三角形で、花時に平開する。花弁は紅紫色または淡黄緑色で、羽状に細く5~9裂し、外面に腺点があり、花時に平開する。花糸は葯よりも短い。雄花では裂開直前の葯は鮮黄色。雌花では葯は発達せず裂開もしない。花柱はきわめて短く、先端で2~4裂する。種子は長楕円形。(本州のものは遺伝的にも形態的にも大きく異なっており、別種である。)

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