セイヨウタンポポ


                      ’20.5.8撮影 篠栗町(福岡県)

タンポポという名の語源は諸説あり、
花後の姿が綿球のタンポに似ていることから、
江戸時代にツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたものが、転じて植物もタンポポと呼ばれるようになったとか。
英名のダンデライオンはフランス語名の dent de lion (ライオンの歯)が語源で、
葉のギザギザがライオンの歯に似ているからだそうです。



                                  ’20.5.8撮影 篠栗町(福岡県)

総苞外片が蕾のときから反り返っているのが特徴です。



                                   ’11.4.7撮影 平尾台(福岡県)



                               ’02.2.3撮影 篠栗町(福岡県)



                  ’02.2.3撮影 篠栗町(福岡県)




↑セイヨウタンポポのそう果は灰褐色で、アカミノタンポポのそう果は赤褐色。
受粉しなくても単為生殖によって結実するので、在来タンポポより繁殖力が強大です。



  セイヨウタンポが爆発的に増えるわけ
                             多田多恵子先生の「したたかな植物たち」より
  ①春だけでなく、夏から冬も開花結実し、多数のタネをつくる。
  ②タネは在来種に比べ軽く、遠くまで飛ぶ。
  ③タネの発芽温度域が広い。
  ④成熟が早く、小さな個体でも開花する。
  ⑤一年中葉を広げ、光合成を行う。
  ⑥染色体が3倍体で、単為生殖によってタネをつくる。

 Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) / キク科 タンポポ属 多年草 / 3~9月 / 帰化(ヨーロッパ原産)
草丈は10~45cm。根生葉は倒披針形で、長さ3~50cm、幅0.5~8cm。羽状に浅~深裂(裂け方は変化が多い)。頭花は鮮黄色で、径1~5cm。総苞は長さ1.5~2cm、総苞外片は大きく反り返り、へりは無毛で先端に角状突起がない。果実(そう果)は紡錘形で灰褐色~黄褐色。冠毛は長さ約6mm、冠毛柄は冠毛より長い。単為生殖。よく似たアカミタンポポはそう果が赤みを帯びる。 

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