タチスミレ


               ’25.6.26撮影 大分県

数年前、雨不足で湿地がほぼなくなり、タチスミレも見つからなかったのですが、
久しぶりに立ち寄ってみると、ぽつんぽつんと花を咲かせていました。
個体数は少ないですが、嬉しい再会となりました。



                ’25.6.26撮影 大分県

この個体は高さ20cmくらい。
環境が良いと草丈は1mくらいになるものもあるそうです。


                 ’25.6.26撮影 大分県




               ’19.6.25撮影 大分県

<特徴>
草丈高くなる(30cmから1mに達する)
托葉が葉のように大きい。



                  ’19.6.25撮影 大分県



                 ’19.6.25撮影 大分県

ため池の水が涸れかかっているの、あちらこちらに咲いていました。
存続できているのが不思議なくらい。
草丈は高いもので30cmほど、上部に蕾もつけているものもありました。



                                  ’18.6.1撮影 大分県

ため池の水が涸れて、すっかり環境が変わっていました。
草丈もあまり伸びず、立つことが出来ず、横たわっています。
草丈が伸びることが一番の特徴なんですが、他には葉が長披針形であること。
ニョイスミレの仲間なので、ニョイさん同様に距は短く、花の大きさも同じくらい。
でも、お顔のイメージが少し違うのは、やや面長だからかな。



                   ’18.6.1撮影 大分県




               ’16.5.31撮影 大分県



                ’16.5.31撮影 大分県

まだ、草丈はそれほど高くなっていませんでしたが、花を咲かせていました。




                 ’14.6.29撮影 大分県



                ’14.6.29撮影 大分県

6月末でもまだたくさん花を咲かせています。
草丈はだいぶ伸びて、40~50cmのものあります。
花は小さいのに、ノッポ過ぎて....すみれのプロポーションではありません。(笑)




                 ’13.6.3撮影 大分県

この時期草丈は20~30cmくらいでしたが、このあと1mに達するものもあるそうです。




            ’07.6.5撮影 大分県



                                  ’13.6.3撮影 大分県

花の直径は1cmほどで、白色~淡紫色。側弁の基部は有毛。距は短い。



             ’07.6.5撮影 大分県

葉のように見える大きな托葉と長披針形の葉



                                   ’07.6.5撮影 大分県

6月上旬、もう少し草丈がのびていると思ったのですが、
30cm程度で、まだタチスミレだぞっと主張していませんでした。
それでも、すぐ近くに咲いていたニョイスミレとは全体の印象がかなり違います。
花だけ見ると、大きさ、色、形はニョイスミレにそっくりです。

 Viola raddeana Regel
タチスミレ(立菫)/ スミレ科 スミレ属 ニョイスミレ類 / 5~6月 / 本(関東)、九(中南部)
  低湿地の葦原や湿った草地、河畔林。草丈30~50(~100)cm。有茎種。地下茎は短い。茎は2~3本が叢生する。葉は互生、根出葉は花時には枯れていることが多い。下部の葉の葉身は三角状披針形~長披針形、3.5~5cm、幅1.5~1.8cm。上部のものほど細長く、長さ4~8cm、幅1.5~2cm。先は鈍頭、基部は切形~浅い心形、くさび形、低くて波状の大きい鋸歯がある。質は薄く、両面とも深緑色で無毛。葉柄は長さ2~5cm、上方に翼がある。托葉は葉状、披針形~線状披針形、長さ3~6cm、鋸歯がある。花は葉腋から出た花柄の先につき、淡紅紫色~白色、径約1cm。花柄は長さ3~10cm。花弁は長さ8~10mm、幅3.5~5mm、側弁の基部は有毛、唇弁のは他の弁より短く、紫色の条が目立つ。距は太くて短く、長さ1~2mm。花柱は立襟形(カマキリの頭形)、上部は両翼が左右に張り出す。萼片は披針形~狭披針形で非常に鋭頭、長さ5~6mm、付属体は小さく、四角形で全縁、稀に円い鋸歯がある。果実(蒴果)は披針形で鋭頭、淡緑色~緑色。

Index    Home