トウバナの仲間

クルマバナ、トウバナ、イヌトウバナ、ヤマトウバナは似たもの四姉妹です。
ピンクが濃い順に並べてみました。


クルマバナは夏の終わりくらいから、ピンクの花を輪状に数段つけます。日当たりのよい草地が好きなようです。
トウバナは、5月頃から、ピンクの花を輪状に数段つけます。畦などの湿ったところが好きなようです。
イヌトウバナは、夏の終わり頃、白っぽい花を輪状に数段つけます。木陰や湿った草地が好きなようです。
ヤマトウバナは、汗ばむ季節、山地の木陰で、茎頂に白い花を咲かせます。花序はふつう1個で短いです。

クルマバナ(車花) / シソ科 トウバナ属 多年草 / 8〜9月/ 北海道〜九州 山地の草地
  和名は花が輪生していることによる。葉は対生。花は淡紅色の唇形花を数段輪生する。
  萼は紅紫色を帯び、毛がある。

トウバナ(塔花) / シソ科 トウバナ属 多年草 / 5〜8月 / 本〜沖
  花穂を塔に見立てたもの。やや湿り気のある田のあぜや道ばた。高さ15〜30cm。葉は対生、卵形〜広卵形で
  浅い鋸歯がある。花は輪状に数段つく。花冠は淡紅色で唇形花。萼は唇形で僅かに短毛がある。

イヌトウバナ(犬塔花) / シソ科 トウバナ属 多年草 / 8〜10月 / 北、本、四、九
  山地の木陰。高さ20〜50cm。葉は有柄、卵形または狭卵形で鋸歯がある。花冠は白色に淡紫色を帯び、
  長さ5〜6mm。下唇の中央裂片が大きいこと、萼に長い毛があることでヤマトウバナと区別できる。

ヤマトウバナ(山塔花) / シソ科 トウバナ属 多年草 / 6〜7月 / 本(中部地方以西)、四、九
  山地の木陰。茎はやや斜めに立ち上がり、高さ30〜70cm。葉は対生し、柄があり、長卵形または卵形で粗い鋸歯
  がある。茎頂に短い花序がふつう1個つく。花冠は白色で長さ8〜9mm、上唇は浅く2裂、下唇は3裂する。

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