シテンクモキリ




和名はクモキリソウに似ているが、唇弁の基部の溝が濃紫色になることからつけられたそうです。





側花弁、側萼片、背萼片が紫色を帯びています。、
唇弁は中央で強く反曲しますが、その先は緩やかに反り返ります。
クモキリソウは反曲した先端がもっと強く反り返ります。












’22.7.6撮影 長野県



< シテンクモキリとクモキリソウの比較 >

2008年3月、日本植物分類学会でこの花が新種として発表された。
 それまでは、アズミクモキリ、チクマジガバチソウ、  フガククモキリ、ナンブクモキリと呼ばれていた。
シテンクモキリ(紫点雲切・紫点雲霧) / ラン科 クモキリソウ属 多年草 / 7月 / 北海道、本州(中部地方以北)
  山地林下、林縁。草丈10〜40cm。葉は2個つき、広卵形で長さ5〜12cm、幅2〜4cm。葉脈は横脈があり、縁は
  細かく波打つ。花は茎頂に5〜20個が疎らにつく。側萼片は線形でねじれ、強く外側に巻き、淡紫色で長さ7〜10mm。
  唇弁は卵状長楕円形で全縁か微細な歯牙があり、長さ6〜8mm、黄緑色で紫色の脈があり、中央の溝に紫褐色の斑点がある。
  先端はくさび形または円頭、中央で強く反曲しますが、その先は緩やかに反り返る。

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