リュウキュウカイロラン (アカバシュスラン,タネガシマカイロラン)



この自生地では、別名のアカバシュスランと言えるような個体はありませんでした。
光沢のない緑色の葉で、茎は赤茶色、茎頂に数個の花を一方向にかたまってつけていました。
シュスラン属ではなく、カイロラン属です。










萼片は中央まで合着して筒状となっています。




花のアップが何とか撮影できました。
小さな白い花は緑色の斑点がチャームポインなかな。

’24.3.27撮影 九州南部

 Cheirostylis liukiuensis Masam.
リュウキュウカイロラン(琉球かいろ蘭)/ ラン科 カイロラン属 多年草 / 2~5月 / 九州(南部)~沖縄
   別名 アカバシュスラン,タネガシマカイロラン。 亜熱帯の常緑樹林下。草丈10~15cm。茎は匍匐し、先は立ち上がり、上部に白い毛がある。葉は中部以下に3~5個つき、5~7個つき、光沢はなく、無毛。葉身は長楕円状卵形~卵形、長さ0.7~2cm、幅0.5~1.2cm。先は鋭頭、赤紫色~紫褐色を帯びることが多い。葉柄は下部が幅広く、茎を抱く。花は茎頂に総状花序となって2~8個つき、一方向を向いて咲く。苞は披針形、長さ5~7mm。萼片と花弁は淡赤褐色、萼片は中央まで合着して筒状となり、長さ3~3.5mm、先端は3裂し、裂片は卵形。側花弁はややさじ形、長さ約3.5mm。唇弁は白色、長さ約5mm、基部は管状で舷部は2裂してY字に分かれ、基部に淡緑色~燈黄色の斑がある。蕊柱は短い。同属にはアリサンムヨウラン(奄美~沖縄)がある。
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