ムカゴトンボ '16









ムカゴソウとトンボソウの両者に似ているからムカゴトンボという名前になったそうです。
ひょろひょろとしているイメージは似てますが、
ムカゴソウのように花を密につけてないし、トンボソウより花が大きいので、ぱっと見でも間違うことはありません。

また、ムカゴトンボの特徴は
唇弁の側裂片がひげ状でねじれ6〜7mmあり、短い(3〜4mmm)の距があること。
宮崎で見つかったヒゲナガトンボはひげ状の側裂片が10〜12mm、ムカゴソウには距がない。
また、よく似たイヨトンボより、全体に大きく、距が短い。

参考までにムカゴソウの名前の由来は地下の丸い塊根をムカゴに見立てたものだそうです。
ムカゴトンボの塊根は紡錘形だそうです。


’16、8、22撮影 福岡県
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ムカゴトンボ(零余子蜻蛉) / ラン科 ムカトトンボ属 多年草 / 9〜10月 / 本(関東以西)、四、九
  日当たりのよい湿った草地、法面。高さ20〜50cm。葉は下部に3〜5個、広披針形で4〜10cm。総状花序を立て、
  淡緑色の花(直径約5mm)を多数つける。側花弁は兜状にずい柱をおおい、唇弁は3裂し、中裂片は3mmほどの舌状、
  側裂片はひげ状にねじれ6〜7mm。距は3〜4mm。宮崎県で見つかった側裂片が10〜12mmと長くなった個体を
  ヒゲナガトンボと呼ぶ。

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