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暖温帯の日当たりのいい樹幹や岩上に着生。茎は細長く延び、匍匐して疎らに分枝し、節毎に白い気根を出す。葉は互生し左右2列に並び、葉身はほぼ円柱形で、長さ7~10mm。鈍頭で中脈に溝があり、基部の鞘は茎を覆う。質は革質で無毛。花は葉身の反対側から2~3mmの短い花柄を出し、淡紅紫色、時に淡黄緑色で、径約1cmの花を1個つける。萼片は楕円形で鈍頭、長さ約2mm、幅約1.5mm、基部が少し合着する。側花弁は萼片と同形、長さはやや短い。唇弁は舟形で肉質、基部は凹入して袋状の距となり、距の内側背面からT字状の肉質の隆起が張り出す。唇弁の先は3裂し、側裂片は耳状、先が黄色で立って内に曲がり、中裂片は三角状卵形で白色、鈍頭。蕊柱は短く、赤紫色が濃い。 |