クマガイソウ

クマガイソウ ’04.5.16撮影 愛媛県
                                     ’04.5.16撮影 愛媛県


クマガイソウ ’04.5.16撮影 愛媛県
                   ’04.5.16撮影 愛媛県

クマガイソウは源平の合戦で平敦盛を討った熊谷直実の名をとっており、
アツモリソウは平敦盛の名をとっています。
袋状の花を直実の背負った母衣(ほろ:矢除けの布製の袋)に見立てたもの。

 Cypripedium japonicum Thunb.
クマガイソウ(熊谷草) / ラン科 アツモリソウ属  多年草 / 4月~5月 /北 海道~九州
低山地の林下。草丈20~40cm。茎は有毛。葉は2個つき、葉身は扇形~扇円形、長さ10~15cm、幅10~20cm。放射状に多数の脈があり、縦皺が目立ち、裏面には軟毛がある。花は葉の間から花茎を出し、茎頂に1個、径10cm程度の大きな花を横向きにつけ、萼片と側花弁は淡黄緑色で、唇弁は淡い肌色に紅紫色の筋が入る。背萼片は卵状楕円形、長さ4~5cm、幅1~2cm。側萼片は合着し、広卵状舟形で、背萼片より幅広く、先端が少し2裂する。側花弁は卵状披針形でよく開き、内面に斑点と軟毛がある。唇弁は袋状。唇弁の上部から蕊柱が露出し、両側に葯を2個つける。名前の由来は、大きな袋状の花が、武士が背負った母袋に似ていてしかもやや力強い感じがあることから、熊谷直実にたとえた。 

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