キバナノアツモリソウ



唇弁と側花弁がユニーク!
大っぴらに口を開けた袋は、雨水が溜まりそうですが、どうするんだろう??







大きくて目立つ仮雄しべが昆虫を誘導し、着地すると、落ちやすい形状になっているので、唇弁の壺に落下。
壺には蜜がないので、出口を探します。食虫植物ではないので、消化液も入っていません。
壺の開口部が広いので、簡単に飛び立てるのでは?
出口に誘う仕掛けがあるのかな?
狭い出口は付近に葯があり、脱出するとき花粉が背中についてしまうという作戦のようです。







どこから見てもユニークな形をした花です。

’06.6.16撮影 山梨県

 Cypripedium yatabeanum Makino
キバナノアツモリソウ(黄花の敦盛草)/ ラン科 アツモリソウ属 多年草/ 6~7月/ 北、本(中部地方以北)
草原、落葉樹林下。草丈10~30cm。茎は直立し、葉・子房などとともに腺毛が生える。葉は互生する(接近して着くため対生に見える)。葉身は広楕円形、長さ10~15cm、幅4~10cm。先は鋭形、葉柄はない。花は茎頂に普通1個、横向きにつき、淡黄緑色で、径2~3cm。背萼片は広卵形、長さ2~2.5cm、外側は白色、内側は淡緑色の地に斑紋のあるものが多い。側萼片は合着し、楕円形、長さ約1.5cm、先端は2裂し、外側は白くない。側花弁は斜卵形、先端はへら形で一度くびれ、やや肉厚の円頭となり、基部内面に密に毛がある。唇弁は袋状で広く開口し、側花弁とともに茶褐色の斑点がある。 

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