ギボウシラン 1













豪雨はしばし小康状態になりましたが、林内は絶望的に暗くて、
必死に目を凝らして探しますが、花茎を上げた株が見つかりません。
足を止めると、ブヨたちの猛攻撃、払っても払っても襲ってきます。
諦めかけたとき、「私はここに居るのに!」とギボウシランがオーラを放ってくれました。

クモキリソウ属の仲間は似ていますが、花は唇弁の暗紫色が特徴、
葉はギボウシ風なので区別がつきます。


2012年7月 九州
 ギボウシランGalleryへ

 Liparis auriculata Blume ex Miq.
ギボウシラン(擬宝珠蘭) / ラン科 クモキリソウ属 多年草 / 7~8月 / 北~九
 
常緑樹林中。偽球茎は卵形。葉は広卵形、基部は心形で、長さ5~12cm、幅3~8cm、脈間がくぼみ、ギボウシ属の葉に似ている。花茎は高さ15~30cm、直立する。帯白色ときに紫黒色の花を十数個つける。苞は披針状三角形で鋭尖頭。萼片は線状長楕円形。側花弁は線形、鈍頭。唇弁は倒卵状くさび形で円頭。萼片、側花弁ともほぼ同長で約5mm、基部に2個の突起がある。舷部の中央の溝にそって暗紫色の着色部がある。ずい柱はやや湾曲し狭い翼がある。
 
蘭Indexへ    Homeへ