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低山帯の沢沿いの暗い水湿地。 草丈7~15cm。イワボタンの変種。イワボタンに似るが、萼裂片は直立し、雄しべの葯は暗紅色。根出葉は対生して花時にも残り、広卵形~狭卵形で、長さ0.5~5cm。茎葉は卵円形~卵状楕円形、基部はくさび形、縁には4~9個の内曲する鋸歯があり、表面には灰白色の斑紋が入る。葉柄は長いものは2cm。花は暗紅色をした花茎の先につき、直径3~4.5mm、花弁はなく、下部の苞は楕円形~楕円状披針形で暗緑色~濃緑色、上部の苞は卵形で淡黄色~淡黄緑色。萼裂片は暗褐紫色~淡緑色でほぼ直立する。雄しべ4~8個、萼裂片より長く、長さ2~3mm。裂開前の葯は暗紅紫色。果実(蒴果)は刺股状、やや扁平、花柱間で斜開する。 |