ツクシネコノメソウ


                               ’07.3.11撮影 菊池渓谷(熊本県)

萼裂片は淡緑色で、コガネネコノメソウより少し短く、花が一回り小さく感じます。
(萼裂片の長さ、ツクシは1~1.2mm、コガネは1.5~3mm)



                ’07.3.11撮影 菊池渓谷(熊本県)



                     ’19.3.9撮影 菊池市(熊本県)

萼片は黄緑色~緑色で、咲き始めは直立しています。



                                        ’19.3.9撮影 菊池市(熊本県)



                                       ’19.3.9撮影 菊池市(熊本県)



                     ’12.3.9撮影 五木村(熊本県)

雄しべは萼から飛び出さず、8個で、葯は黄色。
葉は丸っぽく、茎葉は対生。苞は細い扇形、萼裂片は淡緑色でほぼ直立しています。

ぱっと見では、コガネネコノメソウに似てますが、
花期のコガネネコノメソウは萼裂片の色が鮮黄色で、ツクシネコノメソウは黄緑色です。
しかし、コガネネコノメソウも花期末期になると萼裂片が黄緑色化してくるので、紛らわしいです。
そのほかにツクシネコノメソウは苞の幅が細いこと、萼裂片の長さがやや短いこと、
花期がやや早いことなどが特徴です。

また、茎がのびていないタチネコノメソウにも似ていますが、タチネコノメソウは茎葉が互生で、ほぼ無毛、萼片は平開。
ほかにヤマシロネコノメとの違いは、ヤマシロは雄しべが萼より僅かですが、飛び出しています。


< 3種の比較 >




                                    ’12.3.9撮影 五木村(熊本県)



                                   ’12.3.9撮影 五木村(熊本県)



                                 ’14.3.15撮影 菊池市(熊本県)



                  ’09.3.5撮影 菊池市(熊本県)

今年は開花が早いです。




                      ’10.4.2撮影 長崎市

コガネネコノメソウよりかなり小さく、花期も早めです。
カニさんの爪のような果実に驚きました。

 Chrysosplenium rhabdospermum Maxim.
ツクシネコノメソウ(筑紫猫の目草) / ユキノシタ科 ネコノメソウ属 多年草 / 3~4月 / 四、九
山地の沢沿い。草丈4~10cm。花茎の基部から走出枝を出し、走出枝は伸び、暗紫色を帯び、白色の軟毛がある。根出葉の多くは花時には枯れ、茎葉は普通1対。葉は円腎形~円形で、長さ3~10mm。縁には5~7個の円い鋸歯があり、基部は広いくさび形~鈍形。表面は緑色で長軟毛を散生する。葉柄は2~15mm。花は枝先に集散花序となる。花柄は長さ約2mm。花弁状の萼裂片は4個、淡緑色で卵円形、円頭で直立し、長さ1~1.2mm。雄しべは8個で直立し、萼片よりわずかに長いか同長。裂開前の葯は黄色。子房は中位。花柱は直立する。果実(蒴果)は刺股状で直立し、2個の心皮の大きさは異なる。種子は卵円形、長さ約0.5mm、十数個の短い乳頭状突起を列生する隆条がある。

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