イワボタン (葯が赤色タイプ)


                                   ’23.4.3撮影 矢部村(福岡県)

今年は葯が真っ赤な個体を見つけました。
13年前に見つけた場所は姿を消し、がっかりしていたのですが、
少し離れた場所で見つけることができました。\(^o^)/

イワボタンの葯は黄色と思っていましたが、橙色~帯赤褐色の個体もあるようです。
ヨゴレネコノメとの中間種かもしれません。



                  ’23.4.3撮影 矢部村(福岡県)



                                   ’23.4.3撮影 矢部村(福岡県)






                                  ’10.4.4撮影 矢部村(福岡県)



                                 ’10.4.4撮影 矢部村(福岡県)

イワボタンが群生している林道の水場に葯が赤い個体を発見!。

葯は赤色、萼裂片が直立している、雄しべが萼と同じかやや長い。
イワボタンとヨゴレネコノメとの中間でしょうか。

よく似たニッコウネコノメソウは葯が暗紅色をですが、
萼裂片が斜開~平開し、雄しべが長く、萼から飛び出しています。
その他に似たものにヒダボタン、サンインネコノメ、サツマネコノメがあって、悩みます。



↓たまに葯がオレンジ色の個体も見かけます。

                                ’12.3.9撮影 五木村(熊本県)
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 Chrysosplenium macrostemon Maxim. var. macrostemon
イワボタン(岩牡丹) / ユキノシタ科 ネコノメソウ属 多年草 / 4月 / 本(関東以西)~九  
  別名ミヤマネコノメソウ。草丈3~15cm。走出枝は、花後伸び、基部のものより大きな葉を数対つける。根出葉は花時にも残り、葉身は広卵形~狭卵形、長さ0.5~5cm。基部はくさび形、先端に4~9個の内側に曲がる鋸歯がある。表面には普通灰白色の斑紋が入る。葉柄は長く、長さ2.5cm。茎は暗紅色を帯び、茎葉は1~2対、卵円形~卵状楕円形。苞は下部のものは暗緑色~濃緑色で、楕円形~楕円状披針形、上部のものは卵形で、鮮黄色~緑黄色。花は径3~4.5mm、花弁はなく、萼裂片は楕円形~三角状卵形、長さ1~1.8mm、淡緑色~黄緑色、花時には斜開~直立する。雄しべはふつう8個で、萼片より長く、長さ2~3mm。開花前の葯は黄色または帯赤褐色。子房は中位。花柱は長く、花時には直立し、長さ1.5~2mm。果実(蒴果)は斜開し、2個の心皮は大きさが異なる。種子は楕円形~卵形、長さ0.8~1mm。隆条に根棒状突起が密に並ぶ。  
 Chrysosplenium macrostemon Maxim. var. atrandrum H.Hara
ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)/ ユキノシタ科 ネコノメソウ属 多年草/ 3~4月 / 本(関東以西)~九
低山帯の沢沿いの暗い水湿地。草丈7~15cm。イワボタンの変種。イワボタンに似るが、萼裂片は直立し、雄しべの葯は暗紅色。根出葉は対生して花時にも残り、広卵形~狭卵形で、長さ0.5~5cm。茎葉は卵円形~卵状楕円形、基部はくさび形、縁には4~9個の内曲する鋸歯があり、表面には灰白色の斑紋が入る。葉柄は長いものは2cm。花は暗紅色をした花茎の先につき、径3~4.5mm、花弁はなく、下部の苞は楕円形~楕円状披針形で暗緑色~濃緑色、部の苞は卵形で淡黄色~淡黄緑色。萼裂片は暗褐紫色~淡緑色でほぼ直立する。雄しべ4~8個、萼裂片より長く、長さ2~3mm。裂開前の葯は暗紅紫色。果実(蒴果)は刺股状、やや扁平、花柱間で斜開する。 

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