サツママアザミ

                            ’06.8.20撮影 阿蘇外輪(熊本県)

キセルアザミとの区別が難しい。(×_×)
Web改訂新版日本の野生植物5を見ると、キセルアザミの分布が本州、四国になっていました。
ということで、九州に分布しているのはサツママアザミのようです。

とはいえ、両者の違いはハッキリしたいので、まとめました。
頭花は直立~斜上~点頭してと曖昧な表現で、一目では判断出来そうにない。
サツママアザミは匍匐枝を出す。総苞片が11~12列。
キセルアザミは匍匐枝を出さない。総苞片が8~10列。


             ’06.8.20撮影 阿蘇外輪(熊本県)

阿蘇の湿地では普通に見られます。




                ’05.8.28撮影 阿蘇外輪(熊本県)

Cirsium austrokiushianum Kitam.
サツママアザミ(薩摩真薊) / キク科 アザミ属 多年草 / 9~11月 / 九州
  低地~山地の湿地。雌雄同株。茎の基部から地中を横走する、白くて太い匍匐枝を伸ばす。頭花は数個が総状にまばらにつくか単生し、直立~斜上~点頭して下向きに咲き、果実が熟す頃にはいずれも直立する。総苞は鐘形~筒形、径11~19mm、緑色、無毛またはまばらにくも毛がある。総苞片は11~12列、草質、圧着する。キセルアザミと同じく披針形~線形の腺体が各総苞片にあるが、いずれも痕跡的で、総苞は粘らない。
 サツママアザミ:茎の基部から匍匐枝を伸ばす。頭花は直立~斜上~点頭。総苞は鐘形~筒形、径11~19mm、
         総苞片は11~12列。九州に分布。
 キセルアザミ:茎の基部から匍匐枝を出さない。頭花はふつう点頭。総苞は鐘形~筒形、径11~19mm、
        総苞片は8~10列。 本州、四国に分布。

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