フジバカマ と サワフジバカマ (園芸種)






岬の公園にアサギマダラため?のフジバカマが植栽されていました。
茎が赤いものと緑のものが植栽されていました。
茎が赤いものはサワフジバカマ(フジバカマとサワヒヨドリの交雑種)ではないかと思われます。
サワヒヨドリに似ていますが、サワフジバカマの葉は3深裂し、短い葉柄があります。










図鑑の花期は8~9月ですが、九州北部、山口県では10月頃が花盛り。
撮影したのは11月始めですが、ややピークをすぎたくらいで、
10数頭のアサギマダラがひらひら舞い飛び、花から花へと吸蜜にしていました。

アサギマダラの雄は性フェロモン分泌のために
フジバカマなどの蜜に含まれるピロリジジンアルカロイドの摂取が必要らしい。

’25.11.4撮影 下関市(山口県)

Eupatorium japonicum Thunb.
フジバカマ(藤袴)/キク科 ヒヨドリバナ属 多年草/8~9月/本州(関東地方以西)~九州/中国原産
  川岸、堤防。草丈1~1.5m。奈良時代に帰化。茎の下部は無毛、普通緑色で、赤みを帯びることは少ない。葉は対生し、長楕円形~長楕円状披針形で、長さ8~13cm。下部の葉は普通3深裂し、短い葉柄がある。頭花は枝先に散房状に多数つき、淡紅紫色。総苞は長さ7~8mm、総苞片は10個、2~3列に並ぶ。小花は5個。
万葉の昔から日本人に親しまれてきた。日本へは、古く中国から渡来し帰化したと考えられていたが、日本在来のものがあるとの考えが有力である。
幼虫の食草となるキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)のキジョラン、カモメヅル、イケマなどは毒性の強いアルカロイドを含む。幼虫はこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。成虫のオスがよく集まるヒヨドリバナやフジバカマ、スナビキソウなどには、ピロリジジンアルカロイドが含まれ、オスは性フェロモン分泌のためにピロリジジンアルカロイドの摂取が必要と考えられている。 

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