サケバヒヨドリ ?


                   ’18.10.8撮影 福岡県

蕾が淡紅紫色で葉が深裂したヒヨドリバナの仲間が小群生していました。
花色はサワヒヨドリに似ていますが、葉柄があります。
さらに数メーター進むと、標準的な葉の蕾が紅紫色のヒヨドリバナが咲いていました。



                    ’18.10.8撮影 福岡県



                                    ’18.10.8撮影 福岡県

海岸に近い場所なので、素人目ではサケバヒヨドリかな?
葉の表面はやや光沢があり、やや厚めでしなやかではありません。

追記  改訂新版 日本の野生植物5の検索表より
葉の裏面に腺点がないか、ときにまばらにある。花は白色で生時芳香はない。→
ヤマヒヨドリ・サケバヒヨドリ
 ヤマヒヨドリ:葉はふつう分裂せず、表面は無毛。海岸の近く生え、有性生殖。
 サケバヒヨドリ:葉はふつうさまざまな程度に分裂し、縁付近は有毛。草地や路傍に生え、無融合生殖。
                          (無融合生殖とは受精を必要としない生殖様式) 

サケバヒヨドリと思ったのですが、
花は白色ということで、当てはまらないことになります。
白花だけなんでしょうか。開花すると白花に近くなるので、白花の範疇なのでしょうか。
ヒヨドリバナとサワヒヨドリ交雑起源のミツバヒヨドリバナかも、、、
素人にはお手上げです。

 Eupatorium laciniatum Kitam.
サケバヒヨドリ(裂葉鵯)/ キク科 ヒヨドリバナ属 多年草/ 9~11月/本州(関東地方南部以西)·四国·九州
低山地の草原。茎はふつう高さ50~150cm、中部以上にまばらな毛があり、上部で枝を分ける。葉には長さ0.5~2cmの葉柄があり、葉身は長さ7~17cm、幅2.5-5cm、ふつう3深裂し、中裂片はさらに3中裂して各裂片には欠刻状の鋸歯があるが、まれに分裂せずに欠刻状の鋸歯のみがあり、基部の少し上から3行脈が目立つこともある。裂片の先端や鋸歯は鈍く、表面は縁近くのみ有毛、裏面は脈に沿って毛を散生し、腺点はないかまばらにある。頭花は枝の先に頂の平たい散房状につき、総苞は長さ4.5~6mm、総苞内片はふつう無毛だが外片には背面に多少毛がある。小花は白色で花冠は長さ3.5~5mm。瘦果は長さ2.5~3mm、冠毛は長さ4~5.5mm。染色体数2n=30。ヤマヒヨドリとヒヨドリバナとの交雑に由来する無融合生殖種と考えられている。(改訂新版 日本の野生植物5)

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