オオイヌホオズキ



イヌホオズキかなと思ったのですが、花の形がちょっと違うような。
そこで、花の付き方、果実の付き方をチェック!







ほぼ一点から出た小果柄と少し離れたところから出た小果柄があります。




在来のイヌホオズキの花冠はやや切れ込みが浅く、裂片の幅が広く、
小果柄は総状にずれて出ています。
なお、アメリカイヌホオズキの小果柄は散状(一点)に出ます。

’24.10.10撮影 行橋市(福岡県)

Solanum nigrescens Mart. et Gal.
オオイヌホオズキ(大犬酸漿)/ナス科 ナス属 1年草または多年草 /8~12月 /南アメリカ原産
  市街地、河川敷、畑地、林縁。本州以南に古くから帰化。茎はときにやや暗紫色を帯び、稜があり、曲がった小さな刺がある。葉は卵形で全縁または波状の鋸歯があり、下面全体に細毛を密生する。花序は5~8花をつけ、花数が多くなると基部の小花柄1~2個は離れてつき、花序はやや総状となる。花冠は白色ときに紫色を帯び、直径8~12mm、5深裂し、裂片は基部近くまで切れ込み、幅が狭い。果実はほぼ球形で、直径7~10mm、やや光沢があり、果皮は黒く熟すが、完熟するまでは果肉は緑色で、60~120種子を入れ、4~10個の白色球状の顆粒を含む。種子は淡黄褐色で小さい。花冠が大きく、花序がやや総状になるために在来のイヌホオズキと混同されるが、イヌホオズキは花冠がやや浅く切れ込み、裂片の幅が広いこと、果実にまったく光沢がないこと、果肉中に白色球状の顆粒を含まないことで区別できる。

Homeへ