サワヒヨドリ


               ’24.10.30撮影 平戸市(長崎県)

葉は対生で葉柄がほとんどないのが特徴です。
葉の形は変化が大きく、サケバヒヨドリとの識別に悩みます。
湿原に生えるものは葉が細いものが多く、
湿った草原に生えるものはもの葉の幅が広めで、鋸歯がハッキリしたもの、裂けたもの、僅かに葉柄があるもの。
いつも、同定に自信がなくなります。



                             ’24.10.30撮影 平戸市(長崎県)



               ’24.10.30撮影 平戸市(長崎県)




                  ’06.8.20撮影 阿蘇市(熊本県)



                  ’06.8.20撮影 阿蘇市(熊本県)


蕾は淡紅紫色のものが多いですが、開花するとやや白っぽくなります。
葉の形は変化が多く、悩んでしまいますが、
サワヒヨドリは葉柄がないことで区別しています。



                   ’09.8.20撮影 杵島岳(熊本県)



                   ’09.8.20撮影 杵島岳(熊本県)



                  ’09.8.20撮影 杵島岳(熊本県)

 Eupatorium lindleyanum DC. var. lindleyanum
サワヒヨドリ(沢鵯)/ キク科 ヒヨドリバナ属 多年草 / 8~10月 / 北海道~九州·琉球(久米島以北)
日当りのよい湿地に生える多年草。根茎は短くはう。茎は直立し高さ30~100cm、縮れた毛を密生し、上部で斜上する短い枝を分ける。葉は対生し、ほとんど無柄、ふつう披針形で長さ6~12cm、基部から3行脈が目立つが、しばしば基部で3深裂~全裂するために6枚の葉が輪生するように見えることもある。両面に縮れ毛が多く、裏面の脈上には伏毛と開出する短毛を生じ、ふつう裏面に腺点がある。頭花は基や枝の先に頂端が円みをおびた密な散房状に集まってつき、総苞は長さ4~6mm、総苞片はふつう鋭頭、背面には軟毛が多い。小花は淡紅紫色で長さ3.5~4.5mm。瘦果は長さ2~3mm、冠毛は白色で長さ4~6mm、やや羽毛状になる。有性生殖をおこなう2倍体は全体小型で瘦果も小さいが、倍数体は無融合生殖をおこない全体大型となる。前者のほうがふつうである。

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