コアカソ


↑雄花序                        ’24.8.24撮影 阿蘇市(熊本県)
雄しべ4個はハッキリ見えます。


↑雌花序                            ’24.8.24撮影 阿蘇市(熊本県)
白い糸状の花柱は毛だらけです。多数の雌花が集まって集合花になっています。


                                ’24.8.24撮影 阿蘇市(熊本県)

非常に明るいところにで花盛りのコアカソを見つけました。



                              ’24.8.10撮影 久山町(福岡県)

茎や葉柄の赤みが強いものは林縁でよく目立ちます。
コアカソの葉は菱状卵形で鋸歯が10対以下、
よく似たクサコアカソの葉は幅がやや広く、鋸歯が10~20対あります。

この花序は??
雌雄同株で枝の上部に雌花序、枝の下部に雄花序がつくそうなのですが、、
中間部に両性花序がつくこともある。
論文を見ると、無配生殖型、有性生殖型、両性生殖型など、ますます分からなくなりました。



                                 ’07.7.31撮影 阿蘇市(熊本県)



                              ’17.10.7撮影  日田市(大分県)



                  ’17.10.7撮影 日田市(大分県)


↓白緑色の球状のものは虫えいで、コアカソミトゲフシだそうです。

                                  ’17.10.7撮影 日田市(大分県)

 Boehmeria spicata (Thunb.) Thunb.
コアカソ(小赤麻)/ イラクサ科 カラムシ属 半低木 / 8~10月 / 本州~九州
谷沿い、明るいスギ林、岩場。山野にふつうに見られる半低木で、茎の下部は木化してよく分枝し、高さ1~2mになり、葉柄とともに赤褐色をおびるものが多い。葉は対生、菱状卵形で長さ4~8cm、先は尾状にとがり基部はくさび形、縁にあらい鋸歯がある。葉柄は長さ2~5cm、無毛で赤みを帯びる。雌雄同株。枝の上部に雌花序、枝の下部に雄花序がつく。雌花穂は帯赤色で垂れ、雌の団集花序はまばらである。3倍体が多い。瘦果は長さ1mm内外で、全面に微毛があり、11~12月に熟す。アカソやクサコアカソに似ているが、半低木で、葉は小型の菱状卵形で、縁の鋸歯は少なく、瘦果が小さいので区別される。本州(静岡県·愛知県·三重県·滋賀県)には葉が小型で、有性生殖をおこなう2倍体が点々と分布し、コバノコアカソvar. microphylla Nakai ex Satake として区別されることがある。

 クサコアカソは茎が木質化せず、葉の幅がやや広く、鋸歯の山の数が10~20対。
 オオバコアカソは  コアカソとクサコアカソの交雑種と推定されている。 

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