キクイモ


             ’10.10.4撮影 立田山(熊本県)

上の画像は舌状花は9~10枚なので、イヌキクイモっぽいですが、下部の茎は剛毛が密生しています。
下の画像は舌状花が11~15枚ありますが、茎の剛毛はまばらです。。
やはり、塊茎を見ないとキクイモとイヌキクイモの区別はできそうにありません。



                                   ’13.9.5撮影 宇美町(福岡県)



             ’13.9.5撮影 宇美町(福岡県)

キクイモの芋というのは、地中に大きなサツマイモのような塊茎をつくることによるそうです。
この塊茎はイヌリンという多糖類を多く含む物質を多く含むため、戦時中よく栽培されていたそうです。
現在では、畑のすみや山麓などで、野生化しているのをよく見かけます。
野生のものはほとんどがイヌキクイモだそうですが、塊茎が小さいので、食用にはならないそうです。

イヌキクイモはキクイモの一形態とし、区別しない考え方を採用しました。
(キクイモとイヌキクイモを別種とする考え方もあります。)

 Helianthus tuberosus L.
キクイモ(菊芋)/ キク科 ヒマワリ属 多年草 / 9~10月 / 北アメリカ原産
戦時中栽培されたが現在は野草化。茎は高さ1.5~3mになり、葉とともにざらざらする。葉は長楕円形 で粗い鋸歯がある。枝先に黄色の頭花を1個ずつつける。頭花の直径は6~8cm。舌状花は10~20個。地中に大きな根茎をつくる。根茎はイヌリンという多糖類を多く含む。 
  地下に大きな塊茎をつくり、草丈1 ~ 3 m と大きくなる。春先に地下の塊茎から芽を出し、茎は直立して、太さ3cm ほどになる。葉は先のとがった卵状の長楕円形で、長さ20 ~ 30 cm、葉柄がつく。茎の下部の葉は対生し、茎の上部の葉は互生する。茎や葉の全体に粗い毛があってざらつく。繁殖力は強い。短日植物で、キクに似た黄色い花を多数つけ、直径4~10cm の一重の頭状花が上部の枝先にひとつずつ咲く。開花直前に茎葉が急速に生い茂るようになり、地下の節から長い匍匐茎を出して、その先にサトイモに似た塊茎を多数作る。塊茎は厚さ3 ~ 6 cm、長さ7 - 10 cmほどの凸凹した不整形で、芽の部分は隆起する。

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