ヒヨドリバナ 



オオヒヨドリバナ
'01.7.27 / '05.7.17
くじゅう(大分県)
キクバヒヨドリ
'24.9.26
天山(佐賀県) 


 Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara(広義)
ヒヨドリバナ(鵯花) 別名オオヒヨドリバナ / キク科 フジバカマ属 多年草 / 7~10月 / 北~九
山地のやや乾いたところ。高さ0.3~1.6m。葉は、対生、長楕円形。茎には曲った毛が密生する。高さ1~2m。葉は短い柄があり、対生。長さ10~18cmの卵状長楕円形、不揃いな鋸歯縁。葉の両面に縮毛があり、葉裏には腺点が密にある。散房状に筒状の頭花を多数つける。頭花の小花は5個。ふつう白色だが、淡く紫色を帯びるものもある。ヒヨドリバナは変異が多く、分類が難しい。ヒヨドリバナには葉が3裂する有性生殖をおこなう2倍体のキクバヒヨドリとオオヒヨドリバナと呼ばれる無融合生殖をおこなう倍数体があり、その中間的なものもある。 和名はヒヨドリが鳴く頃に花が咲くことに由来する。

オオヒヨドリバナ  Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. oppositifolium (Koidz.) T.Kawahara et Yahara
  別名ヒヨドリバナ(倍数体)。無融合生殖をおこなう倍数体。分布域の全体に広く分布して明るい草原にふつうであり、全体が大きく、高さ50~ 160cm、花冠は長さ3.5~55mm、冠毛は長さ4~5.5mm、葉はふうう淡緑色で分裂しない。
キクバヒヨドリ  Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara var. makinoi
  別名ニオイヒヨドリ、ヒヨドリバナ(2倍体)。有性生殖をおこなう2倍体。本州(静岡県以西の太平洋側)、四国、九州に分布し、山地の林床や林縁に生え、全体小型となり高さ30~50(100)cm、花冠は長さ2.5~4mm、冠毛の長さ2.5~4.5mm、葉が濃緑色でさまざまな程度に分裂することが多い。

Homeへ