キダチニンドウ



茎、葉柄や花柄は有毛です。




咲き始めは上唇がゆるやかにカーブするだけなので、ハマニンドウとよく似ています。

キダチニンドウとハマニンドウの苞は披針形で2~4mmと貧弱なので、萼との区別がつきにくいです。
スイカズラの苞は卵形をした葉状で5~20mmと存在感があります。
↓(画像中央)蕾の基部についた苞は大きめなので、はっきり見えていますが、大半はもっと小さいです。






花は咲き進むと金髪のくるくるパーマ状態になります。




肉眼では見えづらいですが、ルーペなどで見ると、
キダチニンドウの葉裏には橙黄色の腺点があります。(ハマニンドウにはない。)
これが一番確実なハマニンドウとの識別ポイントです。




花は長さ4~5cmで、始め白色でのち黄色を帯び、細毛と腺点があります。
(ハマニンドウの花の長さは3~5cm)

’24.6.6撮影 福岡県

<参考>

               ’21.6.8撮影 宗像市(福岡県)

Lonicera hypoglauca Miq.
キダチニンドウ(木立忍冬)/スイカズラ科 スイカズラ属 半常緑つる性木本/5~6月/本(東海・瀬戸内海沿岸)~九
  暖地の海岸に近い林内、林縁。茎には短屈毛と長い白色の開出毛が生え、葉身は卵形~長楕円形、長さ2~11cm、幅1~6cm、鋭頭で基部は円形。裏面脈上と縁に短屈毛と長い立毛があり、裏面全体に橙黄色の腺点がある。葉柄は、花柄ともに毛がある。苞は1対、披針形で長さ2~4mm。花は葉腋から花柄がでて先に2~4個の花をつける。長さ4~5cmで、始め白色、のち黄色を帯び、細毛と腺点がある。花筒部が長さ約2.5cm、4裂してクルリと巻いた上唇は長さ約3.5cm、下唇はやや短い。果実は液果で紫黒色に熟し、径5~7mm。 
<スイカズラ節の識別点>
 スイカズラ:苞は葉状5~20mm、茎は有毛。
 ハマニンドウ:苞は披針形2~4mm、葉は無毛、若い従長枝の葉には長毛、花柄は無毛。
 キダチニンドウ:苞は披針形2~4mm、葉は長短の毛が多く、裏面に橙黄色の腺点がある。枝と花柄は有毛。    

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