シャガ







修験道の山や寺社近くの林内でよく見かけます。
群生する光景は非常に美しいのですが、
宗教的なオーラを放っているようで、ドッキっとすることがあります。
一日でしぼんでしまう儚い花で実をつけることもない3倍体の植物だそうです。
しかし、群生してますよね。
原産地では2倍体も存在しているそうですが、日本に帰化しているものは3倍体のようで、
根茎を長く伸ばし、クローンをつくって増えているそうです。

’20.5.8撮影 篠栗町(福岡県)

 Iris japonica Thunb.
シャガ(射千) / アヤメ科 アヤメ属 多年草 / 4~5月 / 本州~九州 中国原産
  古い時代の帰化。林内。射干というのは本来はヒオウギの漢名。花茎は30~70cm。葉は細長く、長さ30
  ~60cm、幅2~3cm。常緑で光沢がある。花は上部で分枝する花茎の先に多数つく。花は直径4~5cm、
  淡白紫色で、一日花。外花披片は倒卵形で縁に細かく切れ込み、中央部に黄橙色の斑紋ととさか状の突起があり、
  そのまわりに青紫色の斑点がある。内花被片は小型で、先が2裂し更に細裂する。3倍体植物なので結実しない。

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