コケリンドウ

  

名前に「コケ」がついているのは
苔むしたところに生える意味ではなく、苔のように小さいという喩えによるものだそうです。
この画像ではわかりませんが、フデリンドウ、ハルリンドウよりずっとミニサイズです。






日当たりのよい土手に小さな花が見え隠れ。
小さい! 可愛い〜〜!
満開のピークはすぎているようですが、まだ蕾も。
蕾はくるっと反り返った萼裂片がよくわかります。






見た瞬間、今までみたリンドウ属の花たちとは違う!

ハルリンドウに似ていますが、花冠の長さは1〜1.5cm、直径は1cm内外で、かなり小型です。
花の直径ではタテヤマリンドウと同じくらいかもしれませんが、
タテヤマリンドウのようなか細さはなく、とっても小さいのにたくましさを感じます。
根生葉はロゼット状なのですが、この時期枯れてるので、はっきり写せません。






周辺にはミヤコグサやニワゼキショウ、シロツメクサ、シロバナマンテマなどが競い合うように生えています。
ここに育つコケリンドウはたくましく群生していましたが、数年後はどうなりますやら。






’15.5.18撮影 愛知県

コケリンドウ(苔竜胆) / リンドウ科 リンドウ属 2年草 / 3〜5月 / 本〜九  
  山野の日当たりのよい草地。高さ3〜10cm。分かれする。根生葉はロゼット状で開花期には枯れる。
  茎葉は小さい。茎はよく分枝し、花茎が多数つく。花冠の長さ10〜15mmの小さな淡青紫色の花を
  つける。萼筒の長さは4〜6mm、萼裂片は反り返る。
 <よく似たもの> フデリンドウとハルリンドウの違いを図解しました。
   フデリンドウ : 根生葉はロゼット状にならない。
   ハルリンドウ : 湿地を好む。大きなロゼット状の根生葉がある。
   コケリンドウ : 全体に小さく、萼片が強く反り返る。根生葉はロゼット状。
   タテヤマリンドウ : 全体に小型。本州中北部〜北海道の山地〜高山の湿地。

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