コゴメウツギ





               ’04.5.8撮影 阿蘇市(熊本県)




                                 ’04.6.5撮影 寂地山(山口県)




                                    ’04.6.5撮影 寂地山(山口県)


卯の花のウツギはユキノシタ科、ツクバネウツギはスイカズラ科です。
花は白色の花弁が5個、萼片も白色なので、長さの違う花弁が10個あるように見えます。
花弁も萼片も白色ですが、萼筒の内側が黄色なので、黄白色の花に見えます。
葉の形は変異が多く、中裂したもの、浅裂したもの、いろいろです。
ウツギという名前がついていますが、バラ科の落葉低木です。

 *APG分類体系、従来の分類ではコゴメウツギ属
 Neillia incisa (Thunb.) S.H.Oh
コゴメウツギ(小米空木)/ バラ科 *スグリウツギ属 落葉低木/ 花5~6月果9~10/ 北海道~九州
   低山地。高さ1~2.5m。枝はよく分枝し、若枝は赤褐色~灰褐色で軟毛が散生する。葉は互生、葉身は三角状広卵形で羽状に中裂または浅裂し、長さ2~6cm、幅1.5~3.5cm。先は尾状に伸びて尖り、基部は心形~切形。縁には重鋸歯があり、表面は無毛で裏面は脈上に軟毛が密生する。葉柄は3~7mm。花は茎頂や葉腋に円錐状または散房花序となって多数つき、径4~5mm。花柄は長さ5~6mm。花弁は黄白色、倒卵形~長楕円形で円頭~鋭頭。萼裂片は楕円形で鈍頭、縁に細鋸歯と縁毛があり、黄白色で長さ約2mm。雄しべは10個で花弁より短く内側にまがる。雌しべは1個、直立し、子房に軟毛がある。果実(袋果)は球形で長さ2~3mm、軟毛があり、基部に萼が残存する。和名はウツギに似た白い小さな花を小米に見立てた。

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