ヒメジョオン


               ’02.5.18撮影 指宿(鹿児島県)

ハルジオンより開花がやや遅いのですが、九州南部ではGWの頃から咲き始めています。
明治維新頃渡来し、その当時は柳葉姫菊と呼ばれ、珍重されたらしいのですが、
現在は日本全土に広がり、ただの雑草としか思われていない繁栄ぶりです。

< ヒメジョオンとハルジオンの見分け方 >
ヒメジョオンの花は白色が多い / ハルジオンの花はピンク色系が多い。
ヒメジョオンの蕾はあまりうなだれない / ハルジオンの蕾はうなだれる。
ヒメジョオンの茎葉はしだいに細まり茎を抱かない / ハルジオンの茎葉は基部が耳状に張り出し茎を抱く。
ヒメジョオンの茎は白い髄がつまって中実 / ハルジオンの茎は空洞(中空)。



                 ’02.5.18撮影 指宿(鹿児島県)



キタテハが吸蜜            ’14.7.5撮影 高森町(熊本県)



ベニシジミが吸蜜                        ’25.7.28撮影 阿蘇市(熊本県)

シジミチョウの仲間、タテハチョウの仲間などが吸蜜にやってきます。
 Erigeron annuus (L.) Pers.
ヒメジョオン(姫女苑)/キク科 ムカシヨモギ属 1~2年草/ 6~10月/北アメリカ原産 日本全土帰化
明治維新のころ渡来し、現在では日本中に広がり、市街地や農村だけでなく、亜高山帯にまで入り込んでいる。茎は高さ0.3〜1.3mになり、粗い毛がある。内部には白い髄がつまっている。根生葉は花のころには枯れる。下部の葉は卵形で長い柄があり、ふちには粗い鋸歯がある。上部の葉は披針形で先はとがり、基部はしだいに細くなり、茎を抱かない。頭花は直径約2cmと小さく、上部の枝先に多数つく。舌状花は白色またはわずかに淡紫色を帯びる。舌状花の冠毛は短く、筒状花の冠毛は長い。総苞片は披針形〜線状披針形で2〜3列に並ぶ。そう果は長さ約0.8mmの長楕円形。 
ハルジオンは茎が中空で、葉の基部が茎を抱くこと、蕾がうなだれること、舌状花の冠毛が長いことで区別。
ヘラバヒメジョオンは上部、下部の葉ともにへら状披針形で低い鋸歯(粗い鋸歯がない)。  

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