ウラシマソウ


                   ’25,4.12撮影 佐賀県

九州では珍しいウラシマソウに逢えました。
大型で立派な個体が多くて、びっくり、性転換して雌株になった個体かな。


                                  ’25,4.12撮影 佐賀県



                   ’25,4.12撮影 佐賀県

長い釣り竿みたいな付属体は長いもので60cmくらいあるようです。
この「竿」は飾りだけではないようです。
研究者グループがウラシマソウの「竿」が送粉者にとって魅力的かどうかを調査をしたところ、
特定のキノコバエ類 (ナミキノコバエ属Mycetophila) の訪花頻度が有意だったことが分かりました。



                   ’25,4.12撮影 佐賀県








                ’24.4.24撮影 米原市(滋賀県)



                 ’24.4.24撮影 米原市(滋賀県)

佐賀県に分布するようですが、九州ではよく似たナンゴクウラシマソウばかりです。
↓ナンゴクウラシマソウの小葉はふつう中央脈が白くなっていることが多く、
ウラシマソウは全体に緑色をしているものが多いです。

 Arisaema urashima Hara
ウラシマソウ(浦島草)/サトイモ科 テンナンショウ属 多年草/4~5月/北海道南部、本州、四国、九州(佐賀県)
  平地から低山地の野原、林縁、林中。有毒。球茎は扁球形で、多数の子球をつける。偽茎は葉柄より短い。葉は1(~2)個、鳥足状に11~17枚の小葉をつける。小葉は狭倒卵形、長楕円形または狭卵形で、鋭尖頭、全縁で、深緑色。花序は葉よりも下に位置する。仏炎苞の特に内面は濃紫色で白条があり、筒部は白色をおびて淡紫褐色。口辺部はやや開出する。舷部は三角状の卵形から広卵形で、長鋭尖頭。付属体は下部でふくらみ、しだいに細くなって先は長く糸状に伸び、長さ60cmになり、全体に平滑で暗紫色、下部は紫褐色である。種子由来の若い個体や子球由来の小型の個体は雄性となり、より大型の個体は雌性に転換していく。和名の浦島草は付属体の先が糸状に伸びたさまを浦島太郎の釣糸に見立てたものである。

<ウラシマソウとナンゴクウラシマソウの違い>
ウラシマソウの付属体は下部でふくらみ、しだいに細くなって先は長く糸状に伸び、全体に平滑。
ナンゴクウラシマソウの付属体下部の太い部分はふつう卵白色でいちじるしい小じわがある。

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