トキワハゼ


                               ’12.4.15撮影 みやき町(佐賀県)



            ’05.10.10撮影 秋穂(山口県)

春から晩秋までのんびりと咲き続けています。
上唇の裏面が紫色で、下唇は僅かに紫色を帯びた白色
上下唇の色の差ががハッキリしています。
よく似ているムラサキサギゴケは上下唇の色がほぼ同じで、
花の大きさも1.5~2倍あり、ふつう花期は春だけのようです。



           05.10.10撮影 秋穂(山口県)



              ’24.2.18撮影 宮若市(福岡県)

花が見当たらないダムサイトで朝露に濡れたトキワハゼを見つけました。
上唇は小さく2裂しています。ムラサキサギゴケのように深く裂けていません。
上唇の下に白いものが見えますが、雄しべのようです。



                               ’24.2.18撮影 宮若市(福岡県)



                 ’10.1.28撮影 東公園(福岡県)

九州では1月でも、開花していました。
トキワハゼとムラサキサギゴケ・サギゴケの比較
  • 乾いたところが好き
  • 花の色が薄い
  • 花の上唇の割れ目が目立たない。
  • 花期が長い(3~11月)
  • 1年草
  • 湿ったところが好き
  • 花の色が淡紫色から紅紫色で鮮やか
  • 花の上唇がウサギの耳のよう
  • 花期が短い(4~5月)
  • 多年草

 *APG分類体系、従来の分類ではゴマノハグサ科
 Mazus pumilus (Burm.f.) Steenis
トキワハゼ(常磐爆) / *サギゴケ科 サギゴケ属 1年草 / 3~11月 / 日本全土
和名はほぼ一年中花が見られ、果実がはぜるから。道ばたや畑。やや乾いたところでも生える。走出枝をを出さない。下部の葉は大きく、上部の葉は小さい。上唇は紫色、小さく2裂する。下唇はわずかに紫色を帯びた白色で黄色と赤褐色の班があり、長さは約1cm。萼は先が5裂し、花後も果実を包んで残る。花柄や萼に腺毛が多く萼片の内側や花冠にも腺毛がある。
<近似種>サギゴケ
花が大きく、色も濃いことが多く、上唇が斜上~直立し、先端の2裂が深い。また、開花が春だけの多年草で、走出枝を出す。 

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