イスノキ


                                 ’11.4.15撮影 三養基郡(佐賀県)

雌雄同株で、上部に両性花、下部に雄花をつけるそうです。
↓雌しべがあるのは両性花。


                              ’11.4.15撮影 三養基郡(佐賀県)

 Distylium racemosum Siebold et Zucc.
イスノキ(柞の木)別名ヒョンノキ /マンサク科 イスノキ属 常緑高木/4~5月/本(静岡以西)~沖
常緑樹林内。高さ8~10(~30)m。樹皮は暗灰色で、老木ではうろこ状に剥がれる。若枝には褐色の星状毛がある。葉は互生、葉身は倒卵形~長楕円形、長さ3~9cm、幅1.5~3.5cm。先は狭くなって先端は鈍く、基部は鋭形、縁は全縁で時に上部に少数の歯牙がある。質は革質で厚く、表面は滑らかで、両面無毛。葉柄は長さ2~4mm。雌雄同株、花は葉腋に長さ2~4cmの総状花序を伸ばし、上部に両性花、下部に雄花をつける。花序軸に星状毛がある。包葉は卵形で、長さ3~4mm。花柄は長さ1~2cm。花弁は無く、両性花には褐色の星状毛におおわれた雌しべがあり、花柱は2本、細くて淡赤色。で星状毛上部は2裂する。雄しべは5~8個、花の外に伸び、葯は赤色で目立つ。萼片は3~6個、三角状卵形で先がとがり、長さ約2.5mm、外面に星状毛が密生する。果実(蒴果)は広卵形、長さ7~10mm、表面に灰白色の星状鱗毛が密生する。 葉にイスノキコムネアブラムシやイスオオムネアブラムシなどの虫えいができやすい。

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