ハハコグサ


                  ’07.5.29撮影 阿蘇外輪(熊本県)



                                ’07.5.29撮影 阿蘇外輪(熊本県)



                ’08.4.20撮影 みやき町(佐賀県)



                ’08.4.20撮影 みやき町(佐賀県)

全体に綿毛が多く、ほおけだつことから、古くはホオコグサという名があったそうです。
ハハコグサ(母子草)の名前の由来はハッキリしませんが、ホオコグサが転訛したいう一説もあります。
また、オギョウ(御形)という名前も意味がありそうなのに、詳細不明のようです。
 Pseudognaphalium affine (D.Don) Anderb.
ハハコグサ(母子草) / キク科 ハハコグサ属 多年草 / 4~6月 / 日本全土
別名ホオコグサ・オギョウ。春の七草のひとつ(オギョウ)、古くは餅につき込んだが、ヨモギにとってかわられた。草丈10~40cm。茎は数本が叢生し、白い綿毛に密に覆われ、白っぽく見える。普通分枝しないが、遅い時期に開花した下部では上部で少し分枝する場合もある。根出葉はロゼット状になって冬を越し、花時には枯れ、茎葉より小さい。茎葉は斜上し、葉身はへら形~倒披針形、長さ2~6cm、幅0.4~1.2cm。先は円頭で、遅い時期に開花したものでは基部が幅広くなる傾向があり、両面に白い綿毛がある。頭花は枝先に散房状に多数つく。花冠は周辺部では糸状で黄緑白色、中心部の狭筒状でともに結実する。花柱は赤紫色。総苞は球鐘形で長さ約3mm。総苞片は3列、で淡黄色。果実(痩果)。タンポポと同じように、実は綿毛をつけて、風に乗せて種子を飛ばす。
<よく似たもの>
アキノハハコグサ Pseudognaphalium hypoleucum  / ハハコグサに似るが、夏以降に花をつける。ハハコグサの花茎が先端近くでだけ分枝するのに対して、アキノハハコグサでは中程からもよく分枝する点で区別される。本州~九州の山地。
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