コハコベ
’10.2.9撮影 志賀島(福岡県)
ミドリハコベ、コハコベを一緒にハコベと呼ぶことが多いですが、
ミドリハコベとコハコベを区別は
コハコベのほうが全体に小さく、暗紫色を帯び、立ち上がらず横に這う傾向があります。
雄しべも1~7コと少ないようですが、6~7コだと迷いますよね。
’04.2.8撮影 津屋崎(福岡県)
花弁が深く2裂しているので、10弁に見えますが、5弁です。
コハコベ、ミドリハコベは柱頭が3つに分かれていますが、よく似たウシハコベは5つに分かれます。
また、もうひとつよく似たノミノフスマは花弁が萼より長いのが特徴です。
Stellaria media (L.) Vill.
コハコベ
(小繁縷) / ナデシコ科 ハコベ属 1~2年草 / 3~9月/ 日本全土
一番ごく普通に見られるのがコハコベで、ハコベと呼ぶことも多い。花は直径6~7mmで、花弁が基部の
近くまで2裂しているので10弁のように見える。萼と花弁は同長で花柱は3個。雄しべの数は1~7個と少なく、
茎が赤紫色を帯びることが多い。よく似たミドリハコベは雄しべの数が5~10個、茎は緑色で葉が大きい。
確実な識別点は果実の突起で、コハコベは鈍形でミドリハコベは鋭い。
ヨーロッパ原産のイヌコハコベは花弁がない。変種から別種になった。
<よく似たものの比較>
コハコベ
ミドリハコベ
イヌコハコベ
ウシハコベ
ノミノフスマ
花弁と萼が同長。茎は帯赤紫色で葉は小さめ。雄しべ1~7個。花柱は3個。果実の突起は鈍形。
花弁と萼が同長。茎は緑色で葉は大きめ。雄しべは5~10個。花柱は3個。果実の突起は鋭い。
花弁がない。
花弁と萼が同長。茎の節が暗紫色。全体に大きめ。花柱は5個。
花弁が萼より長い。
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