ツチトリモチ '01 '25


                            ’25.11.15撮影 天草市(熊本県)

雌雄異株で、雄株は発見されていないそうです。
花序は真っ赤でふつう卵型ですが、球形のものや、扁球形のもの、大小いろいろ。
↓花序の下に赤い鱗茎葉がつき、その下に茶色っぽい塊茎が見えています。
この塊茎を潰して鳥もちをつくるらしい。


                           ’25.11.15撮影 天草市(熊本県)

小棍体は太い棍棒状でクチクラの一部に低い網目状隆起があり、間には無数の黄色の雌花が埋もれ・・・。
難しくて意味がわからないです。クチクラ(ラテン語)で英語ではキューティクルのことらしい。
棍棒状のもの間に無数の黄色の雌花が埋もれているそうです。
白っぽい糸みたいなものが花柱でしょうか。


                           ’25.11.15撮影 天草市(熊本県)



                           ’25.11.15撮影 天草市(熊本県)

24年ぶりに初めてツチトリモチに出会ったお山へ、行ってみました。
15時前に登山口着いたのですが、日差しが乏しく、嫌な予感、最初の1株がなかなか見つかりません。
暗い登山道をぐんぐん登って、何とか十数個見つけましたが、撮影条件が厳しすぎました。
24年前はツチトリモチ山と言いたいくらいたくさん生えていたのに。





                                               ’01.11.10 天草市(熊本県)



                                                                     ’01.11.10 天草市(熊本県)

ミヤマツチトリモチはココア色で、チョコボールを連想しましたが、ツチトリモチの派手なこと。
先日、宮崎でキイレツチトリモチはとうとう見つけることができませんでしたが、
ツチトリモチは拍子抜けするくらい簡単に出会ってしまいました。
あまりにツチトリモチが多いので、ツチトリ山と命名したいくらいです。
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 *本州(三重県·和歌山県、広島県のものは人為的にもち込まれたともいわれる)·四国·九州(屋久島を含む)
Balanophora japonica Makino
ツチトリモチ(土鳥黐)/ ツチトリモチ科 ツチトリモチ属 多年草/ 10~11月 / *本州(三重県、和歌山県)~九州 
暖地の自然林中。ハイノキ属の根に寄生するが、クロキにもっとも多く寄生する。雌雄異株で、雄株は発見されていない。高さは6~12cm位。塊茎は大小不同に分岐するものが多い。一度花茎を生じた塊茎支は再び花茎を生じないで腐るが、そのわきに新しい塊茎支を生じ、それから新しい花茎が出る。塊茎の表面には星状の皮目が散生する。花茎は1個の塊茎より1~5個生じ、頂端に花序をつける。鱗片葉は花茎を取り巻いてふつう8~12個らせん状につき、しばしば肌色、橙黄色~橙赤色、スプーン形で内側がくぼんでいる。花序は卵状長楕円体で、鮮紅色。表面をおおう小棍体は太い棍棒状でクチクラの一部に低い網目状隆起があり、間には無数の黄色の雌花が埋もれていて、外部からは見えない。花の盛期になると花柱が長く伸びて小棍体の間から淡黄色で小頭状の柱頭が現れ、毛状に見える。単為生殖により結実する。塊茎をつぶして鳥もちを作ることからこの和名がある。〈山寺坊主〉の地方名もある。

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