ヤマタツナミソウ


                ’23.6.22撮影 くじゅう(大分県)

林縁の日陰にタツナミソウの仲間を見つけました。
草丈は15cmほどで、タツナミソウほど花が立ち上がらず、葉の基部が切形。
ヤマタツナミソウだと思います。



                ’23.6.22撮影 くじゅう(大分県)




            ’09.6.17撮影 高森町(熊本県)


           ’09.6.17撮影 高森町(熊本県)


花が直立していないので、すぐにヤマタツナミソウだとわかりました。
前回とかなり離れた場所ですが、やはり高森町、この一帯は多いのかもしれません。
ヤブ状態でしたが、鮮やかな紫色が目立ってました。


ヤマタツナミソウ ’07.6.20撮影 阿蘇外輪
            ’07.6.20撮影 高森町(熊本県)


ヤマタツナミソウ ’07.6.20撮影 阿蘇外輪
          ’07.6.20撮影 高森町(熊本県)


ヤマタツナミソウ ’07.6.20撮影 阿蘇外輪
           ’07.6.20撮影 高森町(熊本県)


タツナミソウかな? ツクシタツナミソウではないし、シソバでもないし???
調べてみるとヤマタツナミソウのようです。
似た名前にヤマジノタツナミソウがあり、混乱しますよね。
ご覧のように花は直立ではなく斜上で、葉の鋸歯がハッキリしています。

専門家にお聞きしたところ、ヤマタツナミソウはランナーでふえるので、
ランナーをチェックすると確かだとアドバイスしてくださいました。
ほかにランナーで増えるのはミヤマナミキ、ナミキソウ、ヒメナミキだそうです。
九州のタツナミIndexへ
Scutellaria pekinensis Maxim. var. transitra (Makino) H.Hara  
ヤマタツナミソウ(山立浪草) / シソ科 タツナミソウ属 多年草 / 5~6月 / 北、本、四、九
  山地の木陰。高さ10~25cm、上向きの白毛が多い。ランナーでふえる。葉は柄があり、葉身は卵状三角形で長さ
  1.5~4cm、幅1~3cm。先は鋭く、基部は切形~やや浅心形、鋸歯があり、両面に粗い毛がある。花序は
  3~6cmで、一方に偏って唇形花をつけ、花冠は青紫色で、基部で60度に斜上する。下唇は上唇より長い。

 <九州で見かける似たもの比較>
  タツナミソウ : 丘陵草地。花は直立。全体に白毛が密。葉は三角状卵形。草丈20~40cm。
  コバノタツナミ : 主に海岸近く。花は直立。葉は小型で丸い。全体小型、やわらかい毛。 草丈5~20cm。
  ツクシタツナミソウ :山地林内。花は直立。葉は長三角状卵形で、しばしば脈状に淡色の斑。草丈20~40cm。
  シソバタツナミ : 湿った林内。 花は直立。葉の裏面が紫色を帯び、表脈状に濃色の斑。草丈10~25cm。
  ヤマタツナミソウ : 山地の木陰。花は斜上。葉に粗い毛がある。草丈10~25cm。
Home