スズキスミレ



立ち姿はスミレに似ていますが、葉が菊葉タイプです。
スミレの葉よりやや幅が広く、葉縁は不規則な粗い鋸歯があります。





周辺にはスミレとヒゴスミレが混生しています。






雨のしずくで分かりづらいですが、側弁の基部には毛があります。
花弁はヒゴスミレの白色をベースにスミレの紫色をミックスした優しい色合いです。
この個体は両者の中間形ですが、交雑種は変異が多いです。

’23.4.7撮影 阿蘇外輪(熊本県)

 Viola x suzukii Hort. ex F.Maek. et T.Hashim., nom. nud.
スズキスミレ(鈴木菫) / スミレ(V.mandshurica)✕ ヒゴスミレ(V.chaerophylloides var. sieboldiana) 交雑種
昭和初期に鈴木吉五郎氏が人工交配により作られた。自然界でもヒゴスミレとスミレの混生する場所では自然交雑種が見つかり、そのままスズキスミレと呼ばれている。立ち姿はスミレに似ていて、葉はやや幅広い披針形で菊葉タイプ、葉柄には翼がほとんどない。花は両者の中間形で、側弁の基部には毛がある。 

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