ユウコクラン 3



この林内ではコクランも多いのですが、5月中旬に花を咲かせているのはユウコクラン。
満開になるのは1週間先でしょうか。
花序の半分くらいの花が開花していました。












個体数が多くても、ノッポ過ぎたり、曲がっていたり、陽射しの向きが悪かったり、スッキリした写真が撮れません。





花数が多く、花茎は角張り、(はっきりしない個体もありますが)この個体には翼があります。
花はコクランとよく似ていますが、ずい柱の先端にある葯帽が暗紫色です。(コクランは緑色)
唇弁は反曲しているので、唇弁のチェックは難しいのですが、
ユウコクランは唇弁が円頭で、基部の2個の突起が円形で鈍頭。
(コクランは唇弁が凹頭で、基部の突起が針状で鋭頭。

なお図鑑では翼があることも特徴とされていますが、
コクランも稜があり翼みたいなものがある個体もあって、相違点にはならないと思うのですが。

’17.5.14撮影 宮崎県
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Empusa formosana (Rchb.f.) T.C.Hsu 
ユウコクラン(幽黒蘭) / ラン科  クモキリソウ属 多年草 / 4~6月 / 沖、九(南部)  
  
近海の常緑樹林内。 コクランに似ているがそれより大きく、花数も多い。葉は長さ5~18cm、幅3~9cmで厚く光沢がある。花茎は20~40cmで翼がつき角張っている。花はふつう暗紫褐色で多数つく。ときに花が黄緑色のタイプもある。唇弁は円頭で、基部の2個の突起は円形で鈍頭。葯帽は淡緑色。 

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