ヒダボタン


                               ’25.4.16撮影  庄原市(広島県)

萼裂片の中に裂開前の赤い葯と、裂開後の黄色の花粉が出た葯が見えます。
萼裂片の色が↑淡黄緑のものと↓やや淡褐色のものがありました。
萼裂片の色が淡褐色のものはボタンネコノメソウとの見分けが難しい。
ボタンネコノメソウの萼裂片より雄しべが明らかに短いというのが違いなのですが。


             ’25.4.16撮影  庄原市(広島県)



                 ’25.4.16撮影  庄原市(広島県)

果実になりかかった株が多くなっていました。




                 ’16.3.27撮影 庄原市(広島県)

ボタンネコノメソウにしては、萼裂片の色が違いすぎると、前から気になっていましたが、
ヒダボタンではないでしょうか。
素人の同定ですので、間違っているかもしれません。
(ヒダボタンは1995年にホクリクネコノメ群の新種として発表された比較的新しい種です。)

ヒダボタンはホクリクネコノメソウに似ていますが、
特徴は雄しべの葯が赤色(裂開前)で萼裂片より僅かに短いこと。
キンシベボタンネコノメソウにも似ていますが、
キンシベは裂開前の葯は黄色です。



                                 ’16.3.27撮影 庄原市(広島県)

萼裂片は直立し、淡黄色~淡褐色。
裂開前の葯は赤色。花粉は黄色。
雄しべは萼片とほぼ同長か僅かに短い。。
参考までにボタンネコノメソウは萼裂片の色が赤褐色、雄しべは萼片の2/3程度。



               ’16.3.27撮影 庄原市(広島県)

 Chrysosplenium nagasei Wakab. et H.Ohba var. nagasei
ヒダボタン(飛騨牡丹)/ ユキノシタ科 ネコノメソウ属 多年草 / 4~5月 / 本州(岐阜県以西)
渓流沿いや谷間の湿地。根生葉は開花時にも残る。花後、走出枝を伸ばし、先端に2~3対の葉を相接してつける。花茎は高さ10cm程度。葉は緑色または赤紫色を帯び、有柄、脈は顕著で、円形~楕円形。基部は切形~広くさび形で鈍鋸歯がある。萼裂片は直立し、淡黄色~淡褐色。雄しべは8個で萼裂片とほぼ同長か僅かに短い。裂開前の葯は赤褐色、花粉は黄色。花柱は2個で雄しべよりやや短い。 



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